【英会話のスピードについていけない方へ】英語を英語のまま理解するための基礎トレーニング法「スラッシュリーディング」を解説
こんにちは、たのです!
今日は、英語を英語のまま理解し、
英語でのコミュニケーションの
スピードアップを実現するためのトレーニング法
スラッシュリーディングについてお伝えします。
みなさん、こんなモヤモヤを感じたことはありませんか?
仕事で海外のクライアントと会議する場面が増えてきた。
相手の話が長ければ長いほど、
途中から何を言っているのかわからなくなる。
不意に質問をされた時に、
それまでの会話や質問の内容が理解できておらず、
とても恥ずかしい思いをした。
海外旅行に行った時、
フレンドリーな現地の人が英語で話しかけてくれたが、
マシンガントークに圧倒され、
ニコニコうなずくことしかできなかったし、
実は内容もさっぱりわからなかった。
もっと理解できれば楽しかったかもしれないのに。
TOEICの勉強を頑張っているが、
リーディングでも、リスニングでも、
英文が長くなればなるほど、
内容の理解に時間がかかってタイムオーバーになってしまう。
語彙力を増やすには単語帳を覚えればいいが、
長文の理解を早めるには、なにをすればいいのかわからない。
こんなみなさんは、
もっと「英語を英語のまま理解する」ための
トレーニングとして、
スラッシュリーディング
を取り入れましょう。
英語と日本語の大きな違い=語順
日本語と英語の大きな違いの一つは、
文章を組み立てる時の語順です。
語順が違うがために、
日本語に慣れている私たちは、
英語の理解に苦しみます。
例えば。
「私が若い時、この川にはたくさんの魚が泳いでいた。」
There were / a lot of / fish / swimming / in this river / when I was young.
いた、たくさんの、魚が、泳いで、この川に、私が若い時
この短い文でも、
語順が大きく違うことがわかりますね。
英文は会話の内容が長くなるほどに、
日本語との違いが顕著になり、
理解するのが難しくなります。
日本の英語教育の罠
さらに、日本の英語教育では、
英語を「正しい日本語」に訳することをとても重視します。
以下の例文を訳しなさい。
There were a lot of fish swimming in this river when I was young.
この場合、テストの答案に、
「いた、たくさんの、魚が、泳いで、この川に、私が若い時」
と書いたら、当然不正解ですよね。
日本人の英語教育の水準はとても高いとされています。
しかし、テストの英語は得意!と言う方でも、
実際のコミュニケーションになると苦戦する。
なぜなら、
日本人はほぼ無意識的に、
脳内で英文を「正しい日本語」に直そうとしてしまうから。
There were a lot of fish swimming in this river when I was young.
→There were / a lot of / fish / swimming / in this river / when I was young.
→「いた、たくさんの、魚が、泳いで、この川に、私が若い時」
→「私が若い時、この川にはたくさんの魚が泳いでいた」
ここまでのプロセスを、完璧にやらなきゃ!と思い込んでいるのです。
しかし、それでは、会話のスピードにはついていけません。
脳内で日本語を並べ替える
ほんの1秒2秒が、
会話においては大きなタイムロスなのです。
英語の語順のまま、イメージで理解する
そこで、スラッシュリーディングの訓練が大切になってきます。
スラッシュリーディングとは、
英文を「/(スラッシュ)」で
意味のまとまりごとに分解し、
前から順番に理解していく読み方です。
先ほどの例文だと、、、
There were a lot of fish swimming in this river when I was young.
→There were / a lot of / fish / swimming / in this river / when I was young.
→「いた、たくさんの、魚が、泳いで、この川に、私が若い時」
ここまでのプロセスを言います。
大切なのは、
正しい日本語の語順まで直さないこと。
英語の語順のまま、
状況や情景をイメージして、内容を理解します。
この訓練を続けることで、
英語の語順のまま違和感なく内容を理解できるようになります。
わざわざ正しい日本語に直そうとする無意識の癖がなくなり、
その先に続く内容に素早く頭を切り替えたり、
返答に時間を使うことができるようになります。
英語の語順にも慣れてくるので、
自分で英文を組み立てて話す時も、
自然とスピードアップすることができますよ。
私も苦労した、英語の語順
私はイギリスに留学をしていた時期があり、
みなさんと同じように
「会話が長くなるほどに理解に時間がかかる」
「コミュニケーションのスピードについていけない」
そんな悩みを抱えていました。
しかし、現地で授業を受けたり、
他の学生とディスカッションをしたりしているうちに、
少しずつスピードアップしていく実感がありました。
幸い、周囲に日本人がおらず、英語漬けの毎日だったので、
嫌でも英語の語順に慣れたのだと思います。
ふと気づいてみると、
逆に、日本語を話すのが難しくなっていることに気づきました。
なぜだろう?と考えてみると、
英語を話すときと、日本語を話す時で、
文章の組み立て方が違うからだ!と気づいたのです。
それが印象的だった出来事がありました。
友人と隣町のYorkという町に出かけたことを、母親に電話で話そうとした時です。
普通なら
「昨日友達とヨークっていう街にいったんだけどね、」と始めるところを、
「私行ったんだよね、隣町で、ヨークっていう街なんだけど、友達といっしょにね、」
と言い始めてしまいました。
日本語だとすごく違和感がありますが、
この語順、英語だと合っているんですね。
I went to the town called York yesterday with my friend, ~.
その時、
「日本語で話すのと、英語で話すのはこんなにも違うんだな」
と実感したので、とてもよく覚えています。
こんなにも違うのですから、意識して訓練しないと
英語の理解には時間がかかって当然ですよね。
なので、英語の会話で悩んでいる方は、
英語を英語の語順のまま理解する訓練をしましょう。
毎日少しずつやりましょう
スラッシュリーディングはいろんな場面で紹介される英語学習法です。
しかし、「英文読解」の訓練として紹介されることが多いので、
完璧な日本語訳をするためのプロセスとして捉えられがちです。
英語を英語のまま理解し、
コミュニケーションスピードを上げるためには、
完璧な日本語訳は必要ありません。
イメージで理解できればOKということを
忘れないでくださいね!
その上で、とにかく数をこなすことが一番の近道です。
手持ちの教材で構わないので、毎日練習しましょう。
個人的におすすめの教材はこちらです!
レベルに合わせて何シリーズかあるので、
自分の英語レベルに合わせて選んでみてくださいね。
早速実践!
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
このブログを閉じる前に、練習問題を1つやってみましょう。
イメージできればOKですよ!
I saw a lady chasing a cat that stole a fish from the market.
↓回答はスクロールしてみてね
I saw / a lady / chasing a cat/ that stole a fish / from the market.
私は見た 女性を 猫をおいかける 魚を盗んだ 市場から